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椎間板ヘルニアの原因と改善方法

最終更新日 2021/06/22
接骨院がくグループ代表
柔道整復師 山田 学 監修

椎間板ヘルニアになってしまうと痛みやしびれで日常生活が大変になってしまいますよね。

椎間板ヘルニアの症状が最も多いのは腰になります。
体の重さは下に行くほど負荷が大きくなります。

腰に負担がかかるようなお仕事をしている方はヘルニアにならないか心配している方もいるのではないでしょうか?

ここでは、椎間板ヘルニアの原因や改善方法をわかりやすくお話していきます。

椎間板ヘルニア もくじ

・ 椎間板ヘルニアとは?
・ 椎間板ヘルニアの種類と原因
・ 椎間板ヘルニアの予防
・ 家でできる椎間板ヘルニアの体操
・ 椎間板ヘルニアQ&A
・ 椎間板ヘルニアの施術法

椎間板ヘルニアとは?

ヘルニアとは本来あるべき場所から外れてしまったものをヘルニアといいます。

よく背骨と呼ばれる椎骨は一つ一つの骨が重なり合ってできています。
頸椎が7こ、胸椎が12こ、腰椎が5こあり、それぞれの高さで外れたものを頸椎椎間板ヘルニア、胸椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニアといい、総称して椎間板ヘルニアと呼びます。

椎骨と椎骨の間には髄核という粘り気のあるゼリーのようなものとそれをとり囲んでいるコラーゲンでできた線維輪というものがあります。

この線維輪がなにかのきっかけで壊れ、髄核がはみだしてしまったものが椎間板ヘルニアです。

イメージとしては卵の殻が線維輪、黄身が髄核として
卵の殻が壊れて中の黄身がでてしまっているような形です。

はみだしてしまった髄核が神経を圧迫してしまうことにより、痛みやしびれを生じます。

椎間板ヘルニアの中で腰椎椎間板ヘルニアが最も多く、20~40歳代の若い年代に多くみられます。

特に男性に好発しやすく、女性と比較すると約2倍ほど多いといわれています。

椎間板ヘルニアの種類と原因

<頸椎椎間板ヘルニア>

好発部位
第5・6頸椎の間、第6・7頸椎の間

原因
・加齢による骨の変性
・姿勢の悪さによる負荷
・急激な運動による負荷
・交通事故などの強い衝撃

症状
初期症状として
肩こりや後頭部の痛み、首の痛みがでます。特に首は後ろを向いたりする動きで痛みが強くでます。

症状が進行していくと
腕に力が入りにくくなったり、腕の痛みやだるさ、手のしびれ、握力が低下したりすることがあります。

重症化していくと
上半身だけでなく、下半身にも症状が現れ、足のつっぱり感や脱力感、しびれ、歩行障害がみられます。

また、膀胱直腸障害といって尿がもれてしまったり、反対にでなくなってしまったり、お通じが悪くなったりします。

<胸椎椎間板ヘルニア>

好発部位
第11・12胸椎の間

原因
・加齢による骨の変性
・外傷によるリスクは少ない

症状
初期症状として
足のしびれや脱力感があります。背中や足の痛みは少なく、ほとんど感じないことが多いです。

症状が進行していくと
足の筋力が低下してしまったり、歩行障害、膀胱直腸障害がみられるようになってきます。

胸椎椎間板ヘルニアは症状がほとんどみられないことがあり、気づかないでいる場合も多いです。

<腰椎椎間板ヘルニア>

好発部位
第4・5腰椎の間、第5腰椎・第1仙椎の間

原因
・加齢による骨の変性
・姿勢の悪さによる負荷
・長時間の中腰姿勢
・膝を曲げずに重いものを持ち上げたとき
・体を強くひねったとき

症状
初期症状として
同じ姿勢を保つのがつらかったり、腰に痛みがあり、特に前かがみになったり、椅子に座ったりすると痛みが強くでることがあります。

症状が進行していくと
お尻や足に痛みやしびれがみられ、足に力が入りにくくなってきたりします。
特にお尻や足の後ろに痛みやしびれがでるのは坐骨神経痛と呼ばれ、腰椎椎間板ヘルニアによくみられる症状になります。

重症化していくと
足の筋力が低下したり、歩行困難、膀胱直腸障害といった症状がみられます。

坐骨神経痛の詳しい解説はこちら≫≫

椎間板ヘルニアの予防

椎間板ヘルニアの予防で重要なことは背骨に過度な負担をかけないことです。
日常生活で姿勢をよくするように心掛けたり、長時間にわたって前かがみで作業をしない、ずっと同じ姿勢でいることをさけたりすることが1番の予防になります。

また、腰を痛める原因で重いものを持ち上げたときという声も多いです。
重いものを持ち上げるときは、膝を曲げて腰の力だけでなく、足の力も使って持ち上げるようにすることが大切です。

背骨の負担を軽減させるために軽い運動やストレッチを継続的に行い、筋肉の柔軟性や筋力を保つことも予防の1つになります。

特に腹筋や背筋は姿勢を保つ筋肉です。
この2つの筋力をしっかりと維持することにより、背骨への負担を減らすことができます。

下記のページに、椎間板ヘルニアの中で最も多い腰椎のヘルニアに効く運動が書いてありますので、ぜひ参考にしてみてください!

【イラストで解説!】腰痛治療で必要な運動11選はこちら≫≫

家でできる椎間板ヘルニアの体操

椎間板ヘルニアの予防、改善体操を2つご紹介していきます。

*強い痛みやしびれがでているときは行わないでください
*体操をしているときに痛みやしびれがでてきてしまった場合は中断して安静にしてください

①頸椎椎間板ヘルニアに効く体操

・うつ伏せの状態から肘を立て、上半身を支えます
・あごを引いて右、左と首をまわします

これを左右に10回ずつまわし、3セット行います。

ポイントは
左右に首を動かしたときに、あごが上がらないようにすることです。

②腰椎椎間板ヘルニアに効く体操

・四つん這いになります
・お尻を後ろに引いて、伸ばされたところで10秒キープします

これを10回行います。

ポイントは
内またにならないようにすることです。

椎間板ヘルニアQ&A

痛みが強いときはどうすればいいですか?

首の痛みが強いときは頸椎カラー、腰の痛みが強いときはコルセットを装着し、体にかかる負担を軽くして痛みの軽減を図ります。
痛みが強いときは安静にすることが重要で、強いマッサージや刺激を与えてしまうと痛みが悪化してしまう可能性があります。
なるべく痛みがでてる部分に負担をかけないようにすることが大切です。

どんな治療法がありますか?

接骨院では、マッサージや電器を使った治療、はり治療、運動やストレッチなどの治療があります。
ヘルニアそのものをなくすのではなく、痛みやしびれなどの症状を軽減・消失を目指していきます。
一般的に、重症化していない方はこういった治療で症状が改善されていきます。
歩行困難や膀胱直腸障害がみられる場合は、後遺症が残らないように病院で手術が行われることが多いです。

腰痛治療に効果的な電気の種類はこちら≫≫

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