【イラストで解説!】腰痛治療で必要な運動11選 もくじ
・腰痛治療で必要な運動とは ・腹筋のトレーニングが必要な理由 ・ストレッチの方法 ・まとめ
・腰痛治療で必要な運動とは
腰痛治療で必要になる運動は、腰や骨盤に関する筋肉のストレッチや、腹筋の筋力トレーニングが必要になります。 ストレッチが必要な理由は2つあります。1つ目は、腰の筋肉自体の血流を改善する目的。2つ目は、姿勢を改善する目的です。それぞれ解説していきます。・腰の筋肉自体の血流を改善する目的
腰の筋肉は、日常の色々な負担が原因で過剰に緊張してしまう状態になり、硬くなります。筋肉が硬くなると、筋肉へ入り込んでいる毛細血管が圧迫され、筋肉自体の血流が悪くなっていきます。筋肉の血流が悪くなると、その結果に痛みを感じる物質が放出されるため、長時間血流が低下している筋肉は、痛みを感じるようになってしまいます。 下記の論文では、血流が悪くなった筋肉に痛みを感じる物質が放出され、その痛みから、更に筋肉が硬くなるという、悪循環に陥るメカニズムについて書かれています。・姿勢を改善する目的
いわゆる腰骨の下には骨盤があります。骨盤はもともと約22°前(前傾)に傾いています。骨盤がこの角度から前に傾きすぎたり、後ろに傾きすぎたりするとバランスが崩れ、姿勢がわるくなってきます。足の筋肉が硬くても上記のように足の方向に骨盤が引っ張られることにより姿勢が崩れてきますので、骨盤の傾きに異常がある方は足のストレッチも行っていく必要があります。・腹筋のトレーニングが必要な理由
お腹の中には腹腔という空間があります。お腹の中に、風船が入っているイメージをもって頂くと、わかりやすいと思います。この空間に、適度な圧をかけているのが腹筋になります。この腹圧が保てなくなると、背骨が曲がってしまったり、腰に負担がかかりやすくなったりします。下記の文献では、腹筋を鍛えることによって、反り腰が改善したり猫背が改善したりする可能性を示しています。参考情報:腹横筋トレーニングが脊柱アライメントに及ぼす影響≫≫
反り腰や猫背は、腰痛になりやすいため、しっかりと改善しておきたい姿勢です。この論文から腹筋を鍛えることにより、姿勢が改善する可能性が見えてきます。・ストレッチの方法
ストレッチはどのように行なっていけば良いのでしょうか?しっかりと伸ばせば伸ばすほど良いのでしょうか?答えは「その目的により変わる」です。例えば、運動や仕事前に腰痛予防でストレッチを行う場合は、長時間ストレッチをしてはいけません。理由は、一時的にストレッチした部分の筋力が落ちてしまうからです。・運動や仕事前のストレッチ
運動や仕事前など、これから力を必要とする活動前にはストレッチは短い時間のみ行うようにします。具体的には、1回伸ばす時間あたり6秒程度とします。・運動や仕事後のストレッチ
何からの理由で、長期間安静にしていることによって、背中の筋肉は圧迫される状態が続きます。そのような状態が続くと、筋肉の血流が低下してきて痛みが生じてきます。 また、腰痛を発症したからといって安静にして治るわけではありません。腰痛診療ガイドラインでは、坐骨神経痛などの神経症状が無い腰痛は、安静にするよりも普段通りに動いた方が良いとされています。安静で得られる利益はあまりありませんが、普段通りに動いた時の方が、メリットが多いとしています。 また、仕事や運動終わりなど、これから大きな力を必要としない場合には、しっかりと筋肉を伸ばして、じっくりとストレッチをしても大丈夫です。目安は、30秒以上です。30秒以上ストレッチを行うと、関節の動きが良くなるとされています。 下記の論文では、6秒のストレッチでは関節の動きはよくならないが、筋肉の出力が向上すること。30秒以上のストレッチでは、関節の動きは良くなったが、筋肉の出力が低下したと報告されています。目的に応じて、ストレッチの時間を使い分けていきましょう。参考情報:短時間の静的ストレッチングが柔軟性および筋出力に及ぼす影響≫≫
・具体的なストレッチの方法
ここからは具体的なストレッチの方法について解説していきます。ストレッチの強さは、少しキツイけど痛くない程度にしてください。 ※ストレッチをしている時に、足の痺れや感覚の違和感、足の脱力感などを感じた時にはストレッチを中止し、かかりつけの先生の診察を受けるようにしてください。・寝た姿勢で体をひねるストレッチ

・)体幹回旋ストレッチ(椅子バージョン)

・)体を丸めるストレッチ

・)キャットアンドドッグ

・足の付け根のストレッチ

・もも前のストレッチ

・)猫背を伸ばすストレッチ

・筋トレの方法
次は、腰痛治療で必要な筋トレについて解説していきます。色々な筋トレがありますが、どのようは負荷量で筋トレを行なっていけば良いのか、わからない方は多いのではないでしょうか。 下記の文献では、筋力増強には最大筋力の40〜50%の負荷量が必要とされるとされています。もし最大筋力の40〜50%の筋力で筋トレを行う場合は、45〜60秒間、力を入れっぱなしにしないといけないとされています。 上記の情報から筋トレを考えると、ゆっくりとした動作で、1回1回力が抜けないように工夫をする必要があります。それでは具体的な筋トレの方法をみていきます。・具体的な筋トレの方法
・一般的な腹筋

・プランク

・サイドプランク

・四つ這いバランス練習
