整体
最終更新日 2021/09/30
接骨院がくグループ代表
柔道整復師 山田 学 監修
最近よく肩が凝る、腰が痛むなどの症状はありませんか?
そのうち自然と治るだろうと思っていてもなかなか治らない場合もあります。
症状が出始めたころは、体のゆがみも小さく自然と痛みが消えていくことがあります。
しかし、小さな積み重ねが大きな負担となっていき、しだいに体のゆがみが大きくなり痛みが自然と引いていきにくくなっていきます。
そんなときは一度、整体を受けて体のゆがみを矯正してみてはいかかでしょうか?
ここでは、整体についての詳しい説明をわかりやすくお話していきます。
整体 もくじ
・ 整体とは?
・ 整体の効果
・ 整体に通う頻度
・ 体操による整体
・ 整体Q&A
・ 整体の施術法
整体とは?
整体とは、痛みがでている部位の骨のゆがみを矯正していくことです。
肩こりや腰痛といった症状は、筋緊張や凝りをほぐすだけでは再発する可能性があります。
それは、体がゆがんでいることで治療した筋肉に再び負担がかかり続けることが原因となります。
整体は、筋緊張や凝りといった症状にアプローチするだけでなく、その原因となっている根本を直接治療していくところに重点を置いています。
整体することによって今ある痛みだけでなく、これからきたであろう痛みや悪化を予防することができます。
整体の効果
①肩こりの解消
整体によって特に改善がみられやすい症状の1つです。
首や肩の筋肉は重い頭を支えているために負担が大きく、体にずれが生じやすいです。
猫背やストレートネックなどの姿勢不良が長く続いてしまうと筋肉が緊張して、肩こりが悪化する悪循環に入ってしまいます。
骨盤や首の骨の位置を正すことで骨格のバランスが良くなり、筋肉の負担を軽減することができます。
②腰痛の改善
肩こりに並び、改善しやすい症状の1つです。
反り腰など楽な姿勢を取ろうとすることで骨盤が傾いていきます。
骨盤が傾くと正しい姿勢を維持するのが難しくなっていき、体全体のバランスが悪くなっていきます。
腰の骨にかかる負担が大きくなりすぎると腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などのおそれがあります。
骨盤の傾きを戻すことで姿勢の改善やさまざまな痛みの予防ができます。
③血流の促進
体がゆがんでいると筋緊張や凝りによって血流の滞りが生じてしまいます。
体のゆがみを矯正することで筋肉にかかっている負担を軽減していきます。
血流が改善することで全身に栄養が運ばれやすくなり、疲労回復の向上につながります。
また、むくみや冷え性、生理不順などの血流不良によって起こるさまざまな症状を改善することができます。
④スタイルアップ
体がゆがんでいると内臓の位置も低下してぽっこりお腹になったり、筋力が低下して胸やお尻などがたるんでしまいます。
整体をすることによって内臓の位置を元に戻し、お腹まわりをスッキリすることができます。綺麗なくびれをつくることにも効果的です。
また、姿勢が改善されることで体のバランスがよくなり、筋力低下を防ぐことができます。
整体に通う頻度
<通いはじめ~3回>
通いはじめは整体の効果が出やすいので3回目くらいまでは、おおよそ3日おきに通っていくことをおすすめします。
体はたとえ悪い状態であったとしても時間が経つにつれて正しい状態と覚えこんでしまいます。
特に肩こりや腰痛は体のゆがみによって筋肉が慢性的に緊張していることが多く、通いはじめは整体をしても元の悪い状態に戻ろうとする力が強いです。
そのため、短い期間で整体を行って体に正しい状態を覚えこませていくことが大切です。
<4~6回目>
3回目以降は体が正しい状態を徐々に覚えこんで悪い状態に戻る力が弱くなり、体に痛みがでてくるまでの期間も長くなります。
おおよそ週に1回のペースで通っていくと効果を感じやすいです。
しかし、これはあくまでも目安です。体の部位やゆがんでいた期間が長ければ長いほど悪い状態に戻ろうとする力も強いので、痛みがでてくる期間が変わらない場合は短い期間で通ってみてください。
<7回目以降>
体が正しい状態を覚えこんで痛みもほとんどでなくなっていきます。
およそ月に1回くらいの頻度で体を整えていくことで正しい状態を維持することができます。
体操による整体
通院をしない期間でも体操によって整体の効果を高めることができます。ここで、整体効果の高い体操を2つご紹介していきます。
家でも簡単にできますので、ぜひ試してみてください。
*痛みのない範囲で行ってください
①膝付きフロントブリッジ
・うつ伏せの状態から肘を立て膝を90度曲げます
・お腹を持ち上げ、体が一直線になるようにします
・30秒キープしたらお腹を下ろします
これを3セット行います。
ポイントは
お腹を持ち上げたときに腰が丸くならないこと、反らさないようにすることです。
②胸椎側屈運動
・背筋を伸ばして椅子に座り、手を頭の後ろで組みます
・体を側方へ傾けます
・元の姿勢に戻ります
これを左右10回繰り返し、3セット行います。
ポイントは
体を側方に傾けたときに腰が丸くならないようにすることです。
整体Q&A
整体とカイロプラクティックの違いはなんですか?
両者とも骨にアプローチしていくことは変わりません。整体は体の痛みがでている部位に対して直接矯正して治療していきますが、カイロプラクティックは背骨や骨盤を矯正して間接的に治療していきます。
整体効果を高めるにはどんなことに気をつけるべきですか?
体をゆがめる多くの原因は普段の姿勢によるものです。つぎに紹介するものの中で当てはまるものがあったら改善するように心掛けてみてください。
・猫背
・反り腰
・長時間の同じ姿勢
・長時間のスマホの使用
・片側に重心を寄せて立つ
・足を組んで座る