お尻の痛み もくじ
・ 仙腸関節とは? ・ お尻の痛みの原因とその症状 ・ 仙腸関節障害の治療 ・ 仙腸関節障害の予防 ・ お尻の痛みQ&A ・ お尻の痛みの施術法
仙腸関節とは?
仙腸関節は骨盤を構成する骨の1つである腸骨と背骨の下部に位置する仙骨の連結です。 仙腸関節まわりにはいくつもの強靭な靱帯によって強く固定され、動きも5mm以下と少ないです。 おもに上半身の体重を支え、足から伝わる衝撃の吸収の役割をしています。お尻の痛みの症状と原因
<仙腸関節障害>
症状 ・腰、お尻の痛み ・足のつけ根(鼠径部)の痛み ・足の下部が痛むこともある ・歩き始めに痛む ・お尻を床につけて座るのがつらい(正座はらく) ・長時間座っていられない ・仰向け、痛い側を下にして寝られない 原因 一般的に産後の女性に多いです。 仙腸関節のまわりには強靭な靱帯がついていますが、出産時には靱帯がゆるみます。 出産後も靱帯がゆるんだ状態が続いてしまうと仙腸関節の固定力が低下して、 上半身の体重からくる圧力に負けてしまい、仙腸関節にずれが生じます。 その結果、仙腸関節障害となり痛みなどの症状を引き起こします 普段の癖による原因もあり、 ・立っているときに片側によく重心をかける ・いつも同じ方でものを持つ ・よく足を組む といったことで片側の仙腸部に負担がかかり、ずれを引き起こしやすくなります。 動作による原因では、 足を前後に大きく開いたり、ラジオ体操のように大きく腰をひねる動きなどがあります。 そのほかにも、 よく重いものを持ったり、中腰になることが多い仕事の方やぎっくり腰の経験がある方にみられます。
<坐骨神経痛>
症状 ・お尻から足の間で痛み、しびれ ・腰を前後に動かすと症状がみられることがある ・座り続けるのがつらい ・歩き続けられない ・寝ていても痛み、しびれがみられることがある 原因 坐骨神経がなんらかの原因によって圧迫を受け、痛みやしびれを生じます。 坐骨神経を圧迫する原因として ・腰椎椎間板ヘルニア ・脊柱管狭窄症 ・腰椎分離症 ・梨状筋症候群 などがあります。 下記のページに坐骨神経痛の詳しい解説や予防法が書いてありますので、ぜひ参考にしてみてください。仙腸関節障害の治療
①安静
痛みがみられるうちはなるべく安静にして、仙腸関節に負荷をかけないようにしましょう。 また、痛みが強いときは痛み止め薬を使用して安静に努めましょう。②骨盤ベルト、コルセットの使用
骨盤ベルトやコルセットを使用して仙腸関節の安定性を高めるようにしていきましょう。 骨盤ベルトは前締めと後締めがあり、実際に装着してより痛みが緩和される方を使用していきます。 場合によっては症状の経過とともに前締めと後締めの効果が逆転することもあるので、しっかりと自分に合ったものを使用するようにしましょう。③筋力バランスを整える
疲労などによって起こった筋肉の緊張をマッサージや電器治療でほぐしていきます。 反対に仙腸関節の安定性を維持するための筋力が弱い場合は、筋力トレーニングも行っていきます。仙腸関節障害の予防
①ストレッチ
一日の終わりにストレッチをして筋肉の疲れを取り、筋肉の緊張を防ぐようにしましょう。 お風呂あがりなどで体が温まっているときに行うとより効果的です。②体重のコントロール
体重が過剰に増えてしまうと、仙腸関節にかかる負担も大きくなってしまいます。 適度な運動をしたり、お菓子などを摂りすぎないようにしましょう。③筋力強化
ここで、家でも簡単にできる予防、改善トレーニングを2つご紹介していきます。 *痛みのない範囲で行ってください<両足ヒップリフト>
・仰向けに寝て膝を曲げます ・体が一直線になるまで腰を上げます ・ゆっくりと下ろします これを10回を3セット行います。 ポイントは 腰を上げ過ぎて反らないようにすることです。<コアエクササイズ>
・仰向けに寝ます ・両手をお腹に当て筋肉の収縮を感じるようにします ・息を鼻で吸って口から吐きながら、両膝を曲げていきます ・同じようにして、両膝を伸ばしていきます これを10回を3セット行います。 ポイントは 両膝を曲げ伸ばしするときに、腰を反らないようにすることです。お尻の痛みQ&A
仙腸関節障害はどのように判断していくのですか?
仙腸関節障害はレントゲンやMRIで異常をみつけることが困難です。 そのため、 ・ワンフィンガーテスト ・ニュートンテスト などのテストを行っていきます。 仙腸関節障害と坐骨神経痛の症状は似ていますが、それぞれの原因のテスト法をいくつか試し鑑別していきます。













