肩こりの原因と改善方法
最終更新日 2021/06/22
接骨院がくグループ代表
柔道整復師 山田 学 監修
肩こりはたくさんの方が感じているお悩みですよね!
もしかしたら肩がこってることが当たり前になっていて、もう治らないとあきらめてしまってませんか?
肩こりを放っておくと、自律神経が乱れ、高血圧になりやすく、それにより様々な病気の引き金になってしまうこともあるんです。
ここではそんなほおっておくと心配な肩こりがなぜ起こるのかのメカニズムや肩こりを効果的に改善するための方法についてお伝えしていきますね。
肩こり もくじ
・肩こりとはどんな症状?
・肩こりになるメカニズム
・肩こりが起こりやすい理由
・家でできる肩こり改善方法
・肩こりQ&A
・肩こりの施術法
肩こりとはどんな症状?
このような肩こりの症状を感じていませんか?
- 肩がこっていてだるさもある
- 肩がこっていて息苦しく感じ、呼吸がしにくい
- 肩だけでなく首や肩甲骨のまわりも痛くなる
- 肩がこると、目の疲れや目がひきつる感じがする
- 肩がこってくると頭の痛みや重さがでてくる
- ひどい時は、吐き気やめまいがする
あなたの症状には当てはまるものがありましたか?
これらの症状は身体が異常を感じ、助けを求めているサインです。
ほんとうにひどくなると慣れてしまい感じなくなる場合もあります。
そうなると施術をしても身体が治そうとする治癒力をひきだしにくくなり、治るのにとても時間がかかってしまいます。
そうなる前に、なるべく早く対処することをおすすめします。
肩こりになるメカニズム
首から肩にかけての筋肉に過度に負担がかかり続ける
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筋肉に疲労物質がたまり、筋肉が伸び縮みしにくくなる
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筋肉が伸び縮みしないため、血行不良になる
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血液からの酸素や栄養が入らなくなり筋肉が硬くなる
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その硬くなった筋肉で頭を支える
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首から肩の筋肉では頭を支えられなくなり
猫背やアゴをあげる姿勢でバランスをとるようになる
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肩こりの症状があらわれる
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肩こりの悪循環に入る
これらが肩こりになる代表的なメカニズムです。
肩こりが起こりやすい理由
肩こりが起こりやすいのはなぜでしょうか?
それは首から肩にかけての筋肉が、重い頭と背中が離れないように、頑張ってつなぎとめているためです。
一般的に頭の重さは体重の10パーセント前後だと言われています。
だいたい6㎏から8㎏ほどあります。
男性用のボーリングの玉よりも更に1~2㎏も重い頭を首や肩で支え続けています。
想像するとこれだけで重たいですよね!
さらに、頭を支えている首の構造は首の前側に食道、後ろ側に首の骨というふうになっています。
つまり、首の骨は重たい頭の真下にはなく、頭の中心より後ろにあります。
この位置関係により、不安定な頭はお顔側に転がりやすくなり、首の後ろから肩にかけての筋肉は重い頭が前にいかないように常に働かなければならなくなっています。
これが続くとストレートネックなどの首の骨のゆがみがおこります。
ストレートネックや巻き肩、猫背姿勢などが続けば、なおさら首から肩の筋肉に負担がかかってしまいます。
そうならないようにここで大切になってくるのが背骨のS字のカーブです
少し専門的なお話をすると、左右の骨盤の間にある仙骨(せんこつ)という逆三角形の骨の上に頭の中心があるかどうかが重要です。
この位置関係により筋肉の負担を最小限に抑えて、骨のつながりでバランスよく重い頭を支えることができます。
家でできる肩こり改善方法
あごを引いて背骨の真上に頭が乗っている意識を持つ
この意識を持つだけで肩こりの負担がかなり軽減します。
ポイントは首肩の筋肉の力をなるべく入れないようにして姿勢を作るのがポイントです。
イスに座る時間が長い方は正しい座り方ができるイスに替えてみるのもおすすめです。
※正しい座り方
① 座った時に膝と股関節が90度ずつ
② 足の裏全体が床にしっかりついている
③ 膝が肩幅くらいで左右の足が平行になっている
④ 骨盤を縦て座る
首をゆっくり動かす体操をする
バランスの良い姿勢をつくり、体に1本の軸があるようなイメージをしながら、首をゆっくりと右左、前後に動かしていきます。
簡単な動きですが、ほとんどの方が日頃大きくゆっくり首を動かすことはしてないため、この体操をするだけで効果が実感できると思います。
胸椎回旋体操(きょうついかいせんたいそう)
腹式呼吸
肩こりの筋肉は脳から出る神経にも支配されているため呼吸の影響を受けやすいという特徴があります。
3秒吸って、6秒吐くような感じで、吐く呼吸を、吸う呼吸の2倍長くを意識するとちょうど良くなると言われています。
肩こりQ&A
肩こりには温シップ?冷シップ?
良く聞かれるのですが、貼った感覚や好みで選んで大丈夫です。
ただ、温シップの場合は皮膚の刺激を強く感じる人がいるため、肌の弱い方は冷シップの方が無難です。
なぜどちらでもいいかというと、温シップも冷シップもどちらも同じでジェルが乾燥し、蒸発したときに皮膚の温度を下げる効果があるためです。
シップを貼る際は、温・冷を気にするよりも、引っ張らせて貼らないことの方が実は大切です。
引っ張って貼ってしまうと皮膚に違和感が出てしまいかえって首や肩の筋肉の緊張が高まります。
おススメはファイテンパワーテープのように小さくて貼った時の違和感のないものや、肩の温度が低く血行を良くしたい方はカイロなどを貼ることをオススメします。
肩こりの施術法
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