ふくらはぎの症状と改善方法
最終更新日 2021/06/22
接骨院がくグループ代表
柔道整復師 山田 学 監修
ふくらはぎってとっても大切なんです!
別名第2の心臓って言われてるのはご存じですか?
足にたまった古い血液をふくらはぎが伸び縮みするときのポンプ作用で心臓に戻してくれてます。
下半身に貯まる約70パーセントもの血液を循環してくれてるんです。
もしも、ふくらはぎが痛みや張りで動かせなくなったら?大変ですよね!
そんなふくらはぎに起こりやすい症状やご自宅でのケア方法などについてお伝えしますね!
・ふくらはぎ・もくじ
・ ふくらはぎ周辺の症状
・ 腓腹筋の肉離れ
・ アキレス腱障害
・ アキレス腱断裂
・ こむら返り
・ シンスプリント
・ 後脛骨筋炎
・ シーバー病・セーバー病
・ 腓骨骨折
・ 下肢静脈瘤
・ ふくらはぎのセルフケア方法
・ ふくらはぎQ&A
・ふくらはぎ周辺の症状
・腓腹筋の肉離れ
腓腹筋はふくらはぎの一番表面にある筋肉で、太ももの骨の裏側の下の方からかかとまでをむすんでいる筋肉です。
陸上のダッシュやテニスのサーブを打つ時などにとても多いケガです。
腓腹筋の肉離れになるとひざを真っ直ぐ伸ばしてのつま先立ちがしにくくなります。
・アキレス腱障害
・アキレス腱の構造
アキレス腱は身体で一番強い腱です!
逆に言えば一番負担がかかる場所だから強い腱に進化したともいえるとおもいます。
アキレス腱は組織液で満たされたトンネルのようなサヤのなかに入っていて、摩擦が起こりにくくなっています。
またアキレス腱と足首の骨の間には脂肪組織があり、アキレス腱へ栄養を送っています。
・アキレス腱周囲炎・滑液包炎
アキレス腱に繰り返し過度の負担がかかることにより、アキレス腱をおおっているトンネル(腱鞘)や脂肪組織に炎症が生じ、腫れて分厚くなったり、くっついて滑りが悪くなったりして痛みが起こります。
・アキレス腱炎
アキレス腱周囲炎が進行すると、強いアキレス腱にも細かい傷がついてきます。
そしてアキレス腱自体にも炎症が起こってしまいます。
アキレス腱周囲炎とアキレス腱炎の違いは併発している場合も多く、臨床上、鑑別が難しいと言われていますが、足首を曲げ伸ばしして痛みの場所が移動する場合はアキレス腱炎、移動しなければアキレス腱周囲炎と鑑別可能な症状の場合もあります。
・アキレス腱断裂
アキレス腱炎が進行するとアキレス腱の性質が変わってしまい、切れやすくなります。そして、ふくらはぎに負担がかかった瞬間に『ブチっ』と切れてしまうことがあります。
アキレス腱の痛みがある方は入念にふくらはぎのマッサージやストレッチを行ってください。このページでは後ほどセルフマッサージの仕方についてもお伝えしていきますね!
・こむら返り
こむら返りとは、寝ている間に足の指やふくらはぎの筋肉が急に突っ張ってしまうことを『こむら返り』と呼んでいます
ふくらはぎには筋肉を痛めないようにするために、ふくらはぎの縮み過ぎを防ぐセンサーである腱紡錘(けんぼうすい)とふくらはぎの伸びすぎを制限するセンサー筋紡錘(きんぼうすい)とがあります。
そのうち腱にある腱紡錘の働きが低下してくると筋肉が過度に収縮しすぎてこむら返りが起こってしまいます。
・マグネシウム、カリウム、カルシウムを摂取する
・こまめに水分を補給する
・冷えないように温める
この3つに気を付けるとつりにくくなりますよ。
・シンスプリント
すねの内側のひざから足首までの長さの半分から下の場所に起こりやすいケガです。
この場所は筋肉におおわれてなくて骨の表面の膜に負担がかかってしまいます。
ズキズキとした痛みが特徴で、痛いのを我慢して使い続けていると疲労骨折してしまうこともあります。
偏平足の方は靴の中敷きを入れることをおすすめします!
お風呂上りに根気よくご自宅で痛みの周りのセルフマッサージをやってみてください!
接骨院などでの施術とご自宅でのセルフケアとの併用で早期に回復してくると思います!
・後脛骨筋炎
ふくらはぎの内側から足首の内側にかけてはしる筋肉が炎症を起こすケガです。
内くるぶしの後ろ辺りが痛むことが多いのが特徴です。
偏平足の方は後脛骨筋が使えず硬くなっていることが多く、後脛骨筋炎になりやすくなります。
・シーバー病・セーバー病
踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)ともいいます。
小学校3年~6年生くらいまでの男の子に多く見られる症状でかかとの骨の先端から指1,2本アキレス腱よりの所を押すと圧痛があります。
足をしっかりつくと痛いのでつま先立ちで歩いてしまう子もいます。
成長期でまだ弱い所なのでアキレス腱に引っ張られてしまうことで痛めやすく回復が遅れます。
長くほおっておくと人によっては落ち着くまで何年もかかる場合もあります。
温めたり血流を良くすることとふくらはぎの柔軟性をたかめることが大切です。
・腓骨骨折
ふくらはぎの2本の骨のうち外側の骨を
腓骨(ひこつ)といいます。
この骨は2本の骨のうち細い方の骨で足首をひねった時などに骨折しやすく注意が必要です。
この部分はエコーで観察していきます。
また骨折部を早くつなげるために、接骨院ではオステオトロンやライプスといった骨折を早く治す器械を導入しているところがありますのでご活用ください。
参照元:骨芽細胞様細胞株に対する低出力超音波刺激の影響.” (2003).
・腓骨骨折
ふくらはぎの静脈がボコボコと浮き上がってみえる症状です。
なかでもふくらはぎの内側の太い静脈の流れが悪くなると大きなコブみたいに盛り上がってきます。
静脈の盛り上がりがよほど大きくなってその場所に皮膚炎などが起こらない限りは手術などにならない場合がほとんどですが、下肢静脈瘤になると血流が極端にわるくなるため足のだるさや冷えなどの症状が出現しやすくなります。
症状が心配な方は病院へご紹介もできます。
足のむくみをほおっておくと下肢静脈瘤になりやすいため、早期であれば接骨院などでの
メドマーを使った施術をおすすめします!
・ふくらはぎのセルフケア方法
【 30秒で効く!セルフマッサージ 】
ご自宅でできる簡単マッサージ
イスに座った状態でどちらか片方の足を反対のモモの上に乗せます。
両手の親指を重ねてスネの骨の際から指1本分手前の部分をくるぶしからひざにかけてゆっくり押します。
痛みを感じやすい場所なので、痛気持ちいい強さで押してください。
② イスに座った状態でやります。
両手をグーにして第2関節の部分をふくらはぎに当てます。
アキレス腱からひざ裏まで優しく押し上げます。
ふくらはぎに溜まった血液や老廃 物を流してあげましょう。
【 ふくらはぎ周辺の効果的なツボ 】
足三里(あしさんり)
承筋(しょうきん)
承山(しょうざん)
三陰交(さんいんこう)
これらのツボを継続して刺激することで
《 むくみ・冷え・だるさ・こむら返り 》
などの予防になります。
セルフケアマッサージの際に
これらのツボを意識して押してみてください。
・ふくらはぎQ&A
ふくらはぎがつった時の対処法を教えてください。
ふくらはぎがつった時は下記の順番でストレッチしてください!
- まず足の力をなるべく抜く
- ゆっくり膝を曲げていく
- ひざを曲げた状態のまま、足首を足の甲側に曲げていきます。
- アキレス腱を伸ばしたままゆっくりひざを伸ばしていきます。
- その後ふくらはぎを少しずつマッサージしていく。
無理にふくらはぎを伸ばすと筋肉を痛めてしまうことがあります。
この順番で処置していただくと良いと思います。お試しください!