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足首周りの長引く痛みについて解説!考えられる疾患と予防法 | 接骨院がく整骨院/針灸整体院グループは日祝日も交通事故施術に対応

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足首周りの長引く痛みについて解説!考えられる疾患と予防法

最終更新日 2022/06/04
接骨院がくグループ代表
柔道整復師 山田 学 監修

前に足首を痛めてから、ずっと痛みがあるんだよな。こんなに足首の痛みって長引くものなのかな。何か重大な怪我なのかな?この足首の痛み、どうにかしてー!
そんな長引く足首の痛みでお悩みの方にお送りします。

足首周りの長引く痛みについて解説!考えられる疾患と予防法


【足首周りの痛みが長引いてしまう原因】
【考えられる疾患】
 ・〈シンスプリント〉
 ・〈足底腱膜炎〉
 ・〈アキレス腱炎〉
 ・〈外反母趾〉
 ・〈シーバー病〉
 ・〈種子骨障害〉
 ・〈外脛骨障害〉
 ・〈変形性足関節症〉
【足首周りの慢性的な痛みの予防法】
 ・〈タオルギャザー〉
 ・〈後脛骨筋の筋力強化〉
まとめ

・【足首周りの痛みが長引いてしまう原因】

足首周りの痛みが長引いてしまう原因として、足のアーチ(土踏まず)の問題が考えられます。また、足関節捻挫は軽視されやすく、治療の必要性を感じていない方が多いため、足関節捻挫を経験された人も何らかのトラブルを抱えていると考えても良いと思われます。足のアーチは低下してしまうと、なかなか元どおりには戻りにくいです。今日アーチの低下(扁平足)に気づいたから、明日から修正できるという簡単な話ではなくなります。インソールを工夫してみたり、アーチ形成のための努力をしてみたりしなければなりません。ここからは、考えられる疾患と、予防法を解説していきます。

・【考えられる疾患】

・〈シンスプリント〉

シンスプリントとは、脛の内側に見られる痛みで、ふくらはぎ近くにある後脛骨筋という筋肉が、引っ張られることによる膝下の骨(脛骨)の骨膜の炎症や、筋膜の炎症が生じる病態のことを言います。シンスプリントの原因としては、踵が内側に倒れるような足の形になっていたり、扁平足になっていたりすることが原因です。足の形状は問題がなくても、足の筋力がトレーニングの負荷に追いつかず、結果として足のアーチが崩れた状態で練習を余儀なくされる初心者にも症状がみられます。練習する環境的に、足に負担がかかりやすい場合でも痛みが出やすくなります。足に負担がかかりやすい環境とは、アスファルトの上を長時間走らなければならないとか、靴底が薄い靴で長時間走らなければならないなどの環境が考えられます。

・〈足底腱膜炎〉

足底腱膜とは、足の裏にある腱の集合体のことを指します。土踏まずの形を保持する役割をしており、足が地面に接地した時に衝撃吸収をする役割を持っています。扁平足の場合だと、常に足底腱膜が伸ばされた状態になりますので、伸ばされている足底腱膜自体に炎症が生じてしまったり、微細な断裂が起きてしまったりします。また、踵の骨から足の指まで足底腱膜はくっついているので、それぞれ付着している場所にも炎症や痛みが生じる場合もあります。特に踵の付着部は、炎症がたびたび生じると、骨棘といい、過剰な骨ができてしまう場合があります。骨棘ができてしまうと、痛みが出やすくなりますので、最悪は手術で骨棘を取り除く必要が出てくる場合もあります。

接骨院がく伊勢崎茂呂院限定の足底筋膜炎の痛みを取り除くメニューについてはこちら≫≫

・〈アキレス腱炎〉

アキレス腱そのものや、アキレス腱の付着部である踵付近に痛みが出る疾患です。立ち姿勢が前方重心になってしまっていたり、扁平足だったりすることが原因で、ふくらはぎの筋肉に過剰に負担がかかり、アキレス腱炎に発展していきます。アキレス腱炎とアキレス腱周囲炎と、二つの病名がありますが、ほぼ同じ治療が施されます。扁平足の改善の他に、股関節の使い方が不十分で、アキレス腱に負担がかかる場合がありますので、股関節の使い方にも注意が必要になります。

・〈外反母趾〉

外反母趾とは、足の親指が内側に曲がってきてしまう変形のことを指します。外反母趾がある多くの人に、扁平足が見られます。関節リウマチの人も、外反母趾になる人が多いです。また、関節リウマチや、扁平足が無い人でも、先の細いパンプスや高いヒールを履く人は、外反母趾になるリスクが高いと言えます。外反母趾は、女性に圧倒的に多い疾患です。特に足の筋力が弱さや、関節が柔らかいことが女性の特徴なので、女性ならではの特徴が、外反母趾のリスクを上げていると考えることができます。初期の外反母趾は運動やストレッチにて修正が可能ですので、土踏まずを上げるような体操を取り入れて行きます。変形が重度で、痛みが強い場合は手術が必要になることもあります。

・〈シーバー病〉

シーバー病とは、骨が成長しきっていない子供に生じる踵の痛みのことを指します。踵の骨にアキレス腱が付着していますが、付着部が引っ張られて踵の骨に血流障害や、炎症が生じてしまいます。シーバー病の原因は、オーバーユースですので、子供が踵を痛がる時には、一度スポーツを中止し、痛みの経過を見ることが良いでしょう。痛みがひかない場合や長引く場合には、一度レントゲンなどで痛みの原因を調べてもらうことも必要になります。

・〈種子骨障害〉

足の裏の親指の付け根に、種子骨と呼ばれる小さな骨があります。この骨は、親指が力を出しやすくするために存在しています。この骨があるおかげで、親指の力が発揮でき、足のクッション性を高めることができています。この種子骨の周りに炎症が生じてしまう状態が、種子骨障害と呼ばれています。種子骨の周りに炎症が生じると、親指を反り返した時に痛みが生じたり、親指の付け根に荷重がかかった時に痛みが出たりします。
足のアーチが高い人(甲高の足)は、この種子骨に対して荷重がかかりやすいため、注意が必要です。

・〈外脛骨障害〉

外脛骨とは、足部にできる過剰な骨で、正常な人の15%に見られる骨です。この外脛骨があること自体は異常ではありません。この外脛骨は舟状骨の近くに存在しており、後脛骨筋が近くを通ります。そのため、後脛骨筋に負担がかかるような扁平足や、足が外を向くような位置関係(足部の外転といいます)になっていると、足の内側に引っ張られるストレスがかかります。この引っ張られるストレスが原因で痛みが出ると言われています。
運動負荷に足が耐えられなかったり、怪我をきっかけとして痛みが出始めたりすることもあります。

・〈変形性足関節症〉

足首を構成している骨が、変形してくる疾患のことを指します。足の骨折や捻挫などをきっかけとして、足首の安定性が損なわれると、変形が生じやすくなってしまいます。症状としては、初期の頃は長時間歩くと痛みが生じたり、運動後に痛みが生じたりする程度で済みます。しかし、症状が進行してくると、足首に常に痛みを感じたり、足首の動きに制限が出てしまったりすることもあります。

・【足首周りの慢性的な痛みの予防法】

ここまで、足首周りに見られる慢性的な痛みについて解説してきました。多くの疾患に共通することは、足のアーチ(土踏まず)の問題です。足のアーチは、内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチの3つのアーチがあり、どれも重要になります。ここでは、アーチの保持するために必要な運動をご紹介していきます。

・〈タオルギャザー〉

タオルを足の下に敷き、それを足の指でたぐり寄せます。タオルを濡らしたり、重りを乗せたりすると、負荷量が上がります。ご自身の足の筋力に合わせて調整をしてください。足の指先だけでなく、指の付け根の関節までしっかりと曲げるように意識することがポイントです。足のアーチの保持には、人差し指〜小指までの4指が重要と言われています。これらの指の動きを意識して、動作を行いましょう。

・〈後脛骨筋の筋力強化〉

足のアーチを形成している筋肉は多くありますが、捻挫などで反応が遅れてしまう筋肉に後脛骨筋があります。後脛骨筋は、アーチを高めてくれる能力がありますが、怪我で反応が遅くなったり、筋力が衰えてしまったりします。これらの改善をしていきます。
足先にゴムを引っ掛けて、内側に引っ張ります。膝や股関節を使ってゴムを引っ張ってしまうと、効果が半減しますので、足首の動きだけで行うようにしてください。
少し疲れる程度まで動作を反復し、1日3セットを目安に行います。

・まとめ

今回の記事では、足首の周りの長引く痛みについて、代表的な疾患の解説と予防法をご紹介してきました。痛みが長引くということは、慢性的にストレスがかかっているということです。足にかかる慢性的なストレスは、足部のアーチの崩れが原因であることがほとんどです。全体重を支え、さらに衝撃を吸収してくれる働きがある足部なので、強靭な筋力とうまく衝撃を逃してくれる構造が必要です。アーチ構造は橋などにも利用されている、うまく衝撃を逃す機構です。このアーチ構造が崩れてしまうと、体に何かしらの障害が出てきてもおかしくありません。普段から足のアーチが崩れることのないように、しっかりと予防をしていきましょう。