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体のゆがみの原因と改善方法

最終更新日 2021/06/22
接骨院がくグループ代表
柔道整復師 山田 学 監修

普段の生活の中で腰痛や肩こりでお悩みの方はいませんか?

体がゆがんでしまうとバランスを保とうと必要のない力を使うようになり、筋肉への負担が大きくなることで筋緊張を起こし、体に痛みがでてくるようになります。

また、体の循環が悪くなることで末端の冷えやむくみといったさまざまな症状がでてくることがあります。

そういった症状を防ぐためにここでは、体のゆがみについての詳しい説明や予防法をわかりやすくお話していきます。

体のゆがみ もくじ

・ 体のゆがみとは?
・ 体のゆがみの症状
・ 体のゆがみの原因
・ 体のゆがみの予防体操
・ 体のゆがみQ&A
・ 体のゆがみの施術法

体のゆがみとは?

体は上体の土台となる骨盤と軸となる背骨をインナーマッスルで支えています。
背骨は上半身の重さや地面から伝わる衝撃をうまく分散させるためにS状にカーブを描き、筋肉に大きな負担がかからない構造をしています。

体は普段、おへその少し下あたりに重心を置いてバランスを取っていますが、姿勢不良や運動不足によって骨盤が傾いたり、背骨の弯曲が大きくなったりすると重心が動いてしまいます。
体は重心の位置が変わってもバランスを取ろうとしますが、本来よりも必要以上に筋肉がはたらき負担が大きくなります。

すると、しだいに筋肉が緊張して体のゆがみを悪化させる原因にもなり、
体がゆがむ→筋肉が緊張する→さらに体がゆがむ→さらに筋肉が緊張する
といった悪循環が起こります。

体のゆがみの症状

①筋緊張による痛み

体のゆがみで最も起こりやすい症状で、特に肩こりや腰痛はよくみられます。
骨盤が傾くことで背骨のS状カーブが崩れ、首や背中、腰の筋肉の負担が大きくなります。
また、首まわりの筋肉が緊張することで後頭部の筋肉が引っ張られ、緊張性頭痛を起こすこともあります。

②血流が悪くなる

体のゆがみや筋肉の硬結で血流に滞りが生じます。
血流が悪くなることで手足の冷えがみられ、特に足はもともと血液の流れが弱いため冷えやすく、むくみの原因にもなります。

そのほかにも、便秘や女性の場合は生理不順などの症状がみられることがあります。

③内臓位置の低下

骨盤が傾くことで全体的に内臓の位置も低下します。
内臓が低下することでぽっこりお腹になったり、胃もたれになることがあります。

女性の場合は、内臓が子宮や卵巣を圧迫し、女性ホルモンの分泌に異常が起こり月経痛が悪化したりします。

④筋肉のたるみ

姿勢不良でよくみられる猫背では、体が丸まっていることで胸やお腹の筋肉が、骨盤の傾きではお尻の筋肉が使われず衰えていきます。
すると、体の張りがなくなりしだいに胸やお腹、お尻の位置が低下します。

また、猫背では顔が下向きになっていることで顔の筋肉も低下して老けて見えてしまうこともあります。

⑤足の長さの違い

股関節は足の大腿骨と骨盤で構成されているため、左右どちらかに傾きが強くなると足の長さに違いがでてきます。

足の長さの違いは、膝や股関節の痛み、変形性関節症、姿勢の悪化などの原因になります。

体のゆがみの原因

・姿勢

体のゆがみの原因の多くは普段の姿勢によるものです。
特に猫背や反り腰は背骨のS状カーブを強くするため体のゆがみを起こしやすいです。

また、普段の癖でよく足を組んだり、片方の足に体重を乗せて立つことは骨盤の傾きの原因になります。

そのほかにも、デスクワークなど長時間同じ姿勢でいることは筋肉の緊張を起こし体がゆがみやすくなるので注意が必要です。

・筋力不足

骨格や姿勢を支えるインナーマッスルが低下すると体がバランスを保ちにくくなります。
インナーマッスルが弱いことで正しい姿勢を維持できず、猫背や反り腰といった楽な姿勢を取ろうします。

・筋肉の緊張

仕事や家事などの体の疲労やカバンをいつも同じ側で持つなどの左右の使用頻度の偏りは、筋緊張を起こし体のバランスを崩します。
なるべく左右にかかる負荷を均等にし、定期的に体のケアもしていくことが大切です。

・妊娠や出産

骨盤は強靭な靱帯で固定されていますが、妊娠や出産時には靱帯がゆるみ骨盤が開きます。
産後も骨盤が開いたままになったり、子育てで無理な体勢をしていると体にずれが生じてきます。

体のゆがみの予防体操

体のゆがみを予防するには、インナーマッスルを鍛えることや筋肉の緊張をほぐしていくことが大切です。

ここで、体のゆがみに対する体操を2つご紹介していきます。
家でも簡単にできますので、ぜひ試してみてください。

*痛みのない範囲で行ってください

①腹式呼吸

・椅子に座り両手でお腹に触れ収縮を感じるようにします
・3秒かけて鼻から息を吸いお腹を膨らませます
・6秒かけて口から息を吐きお腹に力を入れます

これを10回繰り返し、3セット行います。

ポイントは
腰を丸めずに姿勢を正して行うことです。

②胸椎回旋運動

・椅子に座り手を胸の前で組み、足を閉じます
・上半身を左右どちらかに捻りまわします
・元の姿勢に戻ります

これを左右10回ずつ繰り返し、3セット行います。

ポイントは
体を捻りまわすときに足が開かないようにすることです。

体のゆがみQ&A

体のゆがみをセルフチェックできる方法はありますか?

体のゆがみは骨盤が前傾か後傾、左右どちらに傾いているかでわかります。
前後傾の確認はまず、壁に踵、お尻、頭をつけてください。
・前傾の場合
壁と腰の間にこぶしが入るすき間ができます。
・後傾の場合
壁と腰のすき間が手のひらより狭くなります。
左右の傾きを確認する方法は、
両手をお腹の横に当て骨盤の1番高いところを探します。左右の骨盤の頂点が違う場合はどちらかに傾いています。

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