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腰痛の人のためのお風呂の入り方

最終更新日 2021/12/23
接骨院がくグループ代表
柔道整復師 山田 学 監修

腰痛の人のためのお風呂の入り方

腰痛にお風呂が良いと言われる理由
・最適な入浴環境
ヒートショックに注意
・ヒートショックを防ぐためには
入浴してはいけない腰痛は?
・ぎっくり腰などの急性腰痛
・熱を伴う腰痛
入浴がおすすめされる腰痛は?
・慢性腰痛
・脊柱管狭窄症
・腰椎椎間板ヘルニア
入浴後のストレッチも効果的
・腰を丸めるストレッチ
・体をひねるストレッチ
・腹筋のストレッチ
まとめ

腰痛にお風呂が良いと言われる理由

腰痛には、お風呂でじっくりと温まることが良い場合がほとんどです。

この背景には、腰痛の原因の多くは、腰回りの筋肉の血流不良が原因であることが挙げられます。

筋肉の血流不良は、あらゆることが原因で起こりますが、血流不良を改善する方法はシンプルで、温めたり、ストレッチをしたりすることで、血流の改善が見込まれます。

中でも温めることは、毎日行う入浴で簡単に行うことができることから、腰痛の方には取り入れやすい治療です。

血流が改善すると、患部の痛みを感じる物質を洗い流してくれるため、痛みが取れていきます。

・最適な入浴環境

まず、一人暮らしの人や忙しい人などシャワーで済ませてしまう人も多いかと思いますが、湯船につかることが大事です。

湯船につかることで、体が温まり、更に浮力の影響で全身の力を抜くことができます。腰回りの筋肉の力が抜け、温まることで、更に血流は良くなります。

湯船に入る前に、心臓から遠いところに湯船のお湯をかけて、体を慣らしてください。

心臓に負担をかけないためにも、肩までしっかりと浸かるのではなく、胸までの高さを一つの目安としてください。湯船の温度は40度くらいに設定し、あまり熱くない程度の温度で入浴します。

湯船に入る時間は、10〜15分程度としてください。飲酒後の入浴は、血管が拡張しやすく、低血圧になってしまう可能性があるため、避けてください。

ヒートショックに注意

洗い場や脱衣所の温度にも、注意が必要です。

家族で最初に入浴する人は、脱衣所や洗い場がかなり寒い状態で入浴を開始しなければいけません。

特に冬は居室、脱衣所、洗い場、湯船と温度の環境が変わりやすいです。そのため、血管も温度に合わせて収縮や弛緩を繰り返すため、血圧の低下のリスクや脳血管疾患のリスクが上がります。

急激な温度変化による疾患はヒートショックと呼ばれており、高齢者や血管に問題がある人に起きやすいとされています。

・ヒートショックを防ぐためには

ヒートショックを防ぐためには、なるべく温度変化を少なくすることがポイントになります。

入浴前に、浴室のドアを開けっぱなしにしてシャワーをしばらく出しっぱなしにすると、湯気で脱衣所や洗い場を温めることができます。

また、脱衣所や洗い場に暖房があるご家庭も出てきていますので、設備として利用できるようであれば利用したいところです。

入浴後も、なるべく湯冷めしないように早く服を着てしまいましょう。

入浴してはいけない腰痛は?

全ての腰痛で、入浴が推奨されているわけではありません。

中には、入浴をすると悪くなってしまう場合も考えられます。

ここからは入浴をお勧めしない腰痛について、解説していきます。

・ぎっくり腰などの急性腰痛

ぎっくり腰などの急性腰痛は、じっくりと入浴することはお勧めしません。

急性腰痛は、腰回りの筋肉や骨盤の関節(仙腸関節)、腰骨の関節などの組織が、一時的に炎症を起こしている状態です。

この状態でじっくりと入浴をしてしまうと、患部の炎症が増えてしまうこととなります。

腰を痛めてから3日くらいはシャワーに留めておき、痛みが引いてきたら、少しずつ入浴時間を増やして様子を見ていきましょう。

・熱を伴う腰痛

腰痛の中には、熱を伴う腰痛もあります。

代表的なものとしては、化膿性脊椎炎と呼ばれるものです。

体に入ったバイキンが、背骨周囲で暴れ始める病気で、腰骨周りに炎症を起こします。

痛みが強く、熱を伴うため、しっかりと点滴などでバイキンをやっつけないと、いつまでも痛みや熱が治らないという大変な病気です。

この病気の場合も、体を温めることで炎症が悪くなってしまうことが考えられるため、入浴はしてはいけません。

入院になることも多いため、あまり自宅で治療することも無いとは思いますが、思い当たる方は早めに病院の受診をすることをお勧めします。

入浴がおすすめされる腰痛は?

入浴をしてはいけない腰痛が理解できたところで、入浴が推奨される腰痛について解説していきます。

主に慢性的に痛むような、腰痛全般的に対象となってきます。腰痛の方は一部足の痺れを伴う方もいますが、そのような人も対象となります。

足の痺れの他に冷感を感じる方もいるため、体が温まると症状が楽になるという人もいるのではないでしょうか。それでは解説していきます。

・慢性腰痛

いわゆる腰の筋肉が原因で起こる腰痛です。

痛みが出始めて1週間ほど経過し、それでも痛みが改善しない場合は、慢性腰痛ということができます。

この腰痛の場合は、腰回りの筋肉が過剰に緊張した状態が続いており、腰の筋肉がすでに硬くなってしまっていることが考えられます。

そのため、痛みを感じる物質が腰の筋肉内にとどまっており、痛みを感じるため、血流をよくして痛みを感じる物質を流してしまうことが大切です。

入浴だけでなく、ストレッチも組み合わせるとより効果的です。

・脊柱管狭窄症

足の痺れやお尻の痛みなどの症状が出てくる脊柱管狭窄症ですが、痛みが強くなければ入浴をしても大丈夫です。

足の冷感を感じる方も多いので、お風呂でじっくりと温まると一時的ではありますが、症状が緩和すると思われます。

しかし、原因は腰回りの神経の圧迫が原因なので、お風呂は根本的な治療になりません。一時的に症状を緩和する目的と割り切ることが必要になります。

根本的な治療を望む場合は、手術などが必要になります。

・腰椎椎間板ヘルニア

ヘルニアの方も入浴を行っても問題はありません。

足に痺れが出てしまう人もいますが、ヘルニアの飛び出し方によっては、徐々に痺れは改善してきます。

なかなか痺れが改善しない場合には、手術が必要になる方もいますので、治療方針は医師とよく相談してみてください。

ヘルニアで見られる腰痛や足の痺れは、温熱効果により一時的に改善することが可能です。

入浴後のストレッチも効果的

入浴後には温熱の効果で、組織が伸ばされる痛みを感じにくくなるため、しっかりとストレッチをおこなうことができます。

特に腰回りの筋肉を伸ばしたり、腹筋を伸ばしたりすることが効果的です。

腰痛の種類によっては、ご紹介するストレッチで痛みが出てしまうことも考えられますので、無理はしないで、痛みや痺れが強くなるようでしたら中止して、他の方法を試してみてください。

・腰を丸めるストレッチ

1. 仰向けに寝て両足を抱えます。

2. そのまま体を丸めていき、背中〜腰周りの筋肉を伸ばしていきます。

3. 頭も持ち上げるとさらに効果的です。

4. 上記の姿勢を30秒〜60秒保持します。

・体をひねるストレッチ

1. イラストのように体をひねる姿勢を作ります。

2. 顔は足と反対方向を向くと効果的です。

3. この状態を30秒〜60秒保持します。

・腹筋のストレッチ

1. うつ伏せになり、肘で上半身を支えます。

2. そのまま腕を伸ばし上半身を反らせて、腹筋をストレッチします。
※この時に背筋に力を入れずに、腕の力で上半身を持ち上げることがポイントです。

3. 上を向くようにすると、さらに腹筋を伸ばすことができます。

4. 首の神経や血管を圧迫して、めまいや手の痺れなどが出る場合には、無理をしないようにしてください。

5. 上記の状態を30秒〜60秒保持します。

まとめ

いかがだったでしょうか。腰痛の人は入浴がお勧めされる理由が、少しお分かりいただけたと思います。

しかし、腰痛は様々なことが原因で起こりますし、中には入浴が適さない腰痛もあります。基本的に痛みの出始めや、炎症が強い状態が考えられる場合の入浴は、適さないとされています。

腰痛以外でも同じなので、怪我をしてすぐの時や何か炎症があるときには、シャワーで軽めに入浴を終わらせることも必要になります。

また、入浴するときには環境を整えて、ヒートショックを防ぐことが大事です。重大な疾患を引き起こすきっかけになりますので、室温調整はしっかりと行う必要があります。

冬の時期の暖房や、温度調整のためにシャワーを流すことは必要経費です。

大変な病気になってしまうよりかは経費をかけて予防をした方がよっぽどいいはずです。

自分の症状を適切に判断し、正しい入浴を心がけてみましょう。