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帯状疱疹のあとに痛みが残る?帯状疱疹後神経痛とは

最終更新日 2022/9/26
接骨院がくグループ代表
柔道整復師 山田 学 監修

最近、帯状疱疹のワクチン接種について耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。帯状疱疹は誰でも発症しうる疾患であり、帯状疱疹後神経痛という後遺症に移行することもあります。この記事では、帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛の原因や治療法、予防法について解説します。

帯状疱疹のあとに痛みが残る?帯状疱疹後神経痛とは もくじ

・帯状疱疹後神経痛とは?

・帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛の原因は?

・帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛の症状は?

・帯状疱疹後神経痛の経過は?

・帯状疱疹後神経痛の治療法

・帯状疱疹後神経痛に対して、日常生活でできること

・まとめ

帯状疱疹後神経痛とは?

帯状疱疹後神経痛とは、帯状疱疹で皮膚症状が改善した後も痛みや感覚の異常が残り、3か月以上続いている状態を指します。
帯状疱疹を発症した患者さんの10~50%が帯状疱疹後神経痛を発症し、最も頻度の高い合併症・後遺症と言われています。

・そもそも帯状疱疹とは?

帯状疱疹とは、水ぼうそう(水痘)の原因でもある水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で発症する感染症です。感染症と言っても、他の人からうつって発症することはありません。しかし、帯状疱疹の患者さんが、水ぼうそうにかかったことがない人にウイルスをうつし、水ぼうそうを発症させてしまう可能性があります。帯状疱疹の患者さんの皮疹の水ぶくれの液の中には多くのウイルスが含まれているので、接触することでうつってしまいます。

帯状疱疹の発症は加齢による抵抗力の低下が原因であることもあり、50歳以上で発症する人が多く、80歳までに3人に1人が経験するとも言われています。また、女性は男性よりも発症率が高い傾向にあり、特に50~60歳代ではその差が著明であるとの報告もあります。

帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛の原因は?

帯状疱疹が発症する原因、帯状疱疹後神経痛に移行する原因について解説します。

・帯状疱疹の原因

帯状疱疹の原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスは水ぼうそうの原因にもなるウイルスで、日本人では成人の約9割がウイルスを体内に持っていると考えられています。そのウイルスは神経節に潜伏していますが、通常は休眠状態であり、身体に影響を与えることはありません。しかし、免疫力の低下などにより、ウイルスが体内で再活性化することで帯状疱疹が引き起こされます。

発症のきっかけとなる免疫力の低下の原因として、加齢や疲労、ストレスなど、誰にでも起こりうることが挙げられます。また、糖尿病やがんなどの病気によって免疫力が低下することが原因で帯状疱疹を発症することもあります。

・帯状疱疹後神経痛の原因

帯状疱疹後神経痛に移行してしまう原因として、帯状疱疹により神経に重度の損傷が生じることが考えられます。
帯状疱疹後神経痛では、ウイルスによって損傷した神経から異常な信号が発生することで、痛みや異常な感覚が生じている状態であると考えられています。

帯状疱疹後神経痛に移行した方が帯状疱疹の発症時に見られた特徴として、前駆痛や強い痛みがあったこと、重度の皮疹、加齢などが挙げられます。特に60歳以上の女性は帯状疱疹後神経痛に移行しやすいとされています。

帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛の症状は?

帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛においてみられる症状について解説します。

・帯状疱疹の症状

帯状疱疹は、再活性化した水痘・帯状疱疹ウイルスにより神経に炎症が起こった状態です。
ピリピリとした痛みが1週間程度続き(前駆痛)、皮膚に赤い発疹や水ぶくれが生じます。皮膚症状が現れると刺すような強い痛みへと変化し、夜間も眠れないほどの痛みが生じることもあります。
痛みや皮膚症状は身体の左右どちらかの神経に沿って帯状に生じます。症状は上半身に現れることが多く、顔面や目の周りにも生じることがあります。

帯状疱疹後神経痛の他にも、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。
耳周囲の帯状疱疹では、顔面神経麻痺や難聴、めまい、味覚障害などのハント症候群という合併症が生じることがあります。
また、おでこやまぶた、鼻周囲の帯状疱疹では、結膜炎や角膜炎などの目の症状を引き起こすことがあり、重症化すると視力低下や失明に至る恐れがあります。

・帯状疱疹後神経痛の症状

帯状疱疹後神経痛は、皮膚症状が改善したあとも痛みが残存した状態です。その痛みは特徴的であり、「焼けるような痛み」「刺すような痛み」が持続的、または断続的に生じます。
痛みは1日の内でも強さや性質に差が見られたり、時間の経過とともに変化したりすることもあります。
また、触れただけなのに痛みを感じる、触られた感覚が鈍くなるといった異常感覚を生じることもあります。

帯状疱疹後神経痛の経過は?

帯状疱疹によって損傷した神経の修復には2~3年かかるとされていますが、帯状疱疹後神経痛の症状を完全に取り除くのは難しく、長期にわたる治療が必要となります。
また、一度帯状疱疹を発症するとウイルスに対する免疫力が上がり、再発することは稀であると言われています。しかし、高齢の方や、免疫力が著しく低下した場合には再発する場合もあります。

帯状疱疹後神経痛の治療法

帯状疱疹後神経痛に対して行われる治療法について解説します。

・薬物療法

帯状疱疹の治療では、抗ウイルス薬の内服が中心に行われます。症状が重い場合や免疫力が低下している場合には、入院して点滴による治療を行う場合もあります。
また、皮膚の表面でウイルスの増殖を防ぐ効果のある塗り薬や、皮疹によってできた傷に対する塗り薬が用いられることもあります。

帯状疱疹後神経痛に対しては、神経障害性疼痛治療薬、加工性疼痛抑制系賦活型治療剤、オピオイドといった内服薬を用いて、痛みを取り除く治療が行われます。
また、痛みの伝達を抑えるはたらきのある抗うつ薬が用いられる場合もあります。

・神経ブロック療法

薬物療法と併せて、神経ブロック療法を用いて痛みを緩和することもあります。
神経ブロック療法とは、神経や神経の周辺に局所麻酔薬を注射し、痛みが伝わる経路を遮断することで痛みを和らげる治療法です。

・心理療法・理学療法

不安などの心理的な要因が痛みを増幅させたり、痛みにより動くことが億劫になり筋力低下を生じたりすることも考えられます。薬物療法や神経ブロック療法に併せて、心理療法や理学療法が治療に取り入れられることもあります。

帯状疱疹後神経痛に対して、日常生活でできること

まず第一に、帯状疱疹を発症しないため、免疫力が低下しないように日頃から心がけることが大切です。具体的には、食事のバランスに気を付けること、十分な睡眠をとること、適度な運動を行うこと、ストレスを解消できる方法を見つけることなどが挙げられます。
また、50歳以上の方を対象に、2016年から帯状疱疹ワクチンの接種が受けられるようになりました。ワクチンは帯状疱疹を完全に防げるものではありませんが、帯状疱疹を予防する有効な方法の1つです。ワクチン接種ができない方や、接種時に注意が必要な方もいるため、事前の確認や主治医との相談が必要です。
帯状疱疹を発症してしまった場合は、すぐに抗ウイルス薬を内服することで、重症化や帯状疱疹後神経痛への移行を防ぐことができます。帯状疱疹はピリピリとした前駆痛から始まることが多いため、異変を感じたら早期に受診することが大切です。

まとめ

帯状疱疹は50歳以上での発症が多くみられますが、若い方でも発症する可能性は十分に考えられます。発症すると帯状疱疹後神経痛へ移行する可能性があり、長期にわたって苦痛をきたすおそれもあります。
予防も大切ですが、発症した場合の早期治療も重要です。いつもと違う痛みや異変を感じたら、すぐに受診をして適切な治療を受けましょう。

参考文献
渡辺大輔:帯状疱疹ワクチン、P21-30、2018
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsv/68/1/68_21/_article/-char/ja/
田中恵子、藤野百合、他:中高年女性の健康意識と帯状疱疹の認知度との関連について、2021
https://kinran.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=461&item_no=1&page_id=13&block_id=21
境徹也:帯状疱疹後神経痛の病態とエビデンスに基づいた治療法、2021
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspc/28/program/28_21-28program001a/_article/-char/ja/