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足首の前側の痛みの原因について解説!足関節前方インピンジメントとは?

最終更新日 2021/11/07
接骨院がくグループ代表
柔道整復師 山田 学 監修

最近、踏み込んだ時に足首の前が痛いな。運動した後は、必ず足首が腫れているような感じがするな。足首の返りも悪くなってきているような気がするし。この足首の症状はなんなんだろう?足首について、解説お願いします!
こんな足首の前方の痛みにお悩みの方にお送りします。

足首の前側の痛みの原因について解説!足関節前方インピンジメントとは?


【足関節前方インピンジメントとは?】
【足関節前方インピンジメントの症状】
 ・〈足関節の背屈制限〉
 ・〈慢性的に足首が腫れやすい〉
【足関節前方インピンジメントの対処方法】
〈予防方法〉
 ・〈足首周りの筋力強化をする〉
まとめ

・【足関節前方インピンジメントとは?】

足関節前方インピンジメントとは、衝突性外骨腫とも呼ばれており、足関節に過剰な骨(骨棘)ができてしまう状態のことを言います。通称、フットボーラーズ・アンクルと言われている疾患です。その名前の通り、サッカー選手に多い疾患です。サッカー選手意外にも、バスケットボールやバレーボールなどのジャンプを伴う競技や、ラクビーなどの踏み込みが強い競技の選手でも発症することがあります。特にサッカー選手では、ボールを蹴る時に足関節の前方に伸ばされるストレスがかかります。このストレスが原因で、骨棘を形成してしまう可能性も指摘されています。
発症する原因としては、足首の返りが強くなってしまい、足首を構成している骨どうしがぶつかってしまうことが原因です。骨どうしがぶつかってしまうと、骨や軟骨の損傷が生じてしまいます。すると、骨や軟骨が修復される過程で、骨棘という過剰な骨が形成されてしまいます。痛みは、骨棘だけが原因で痛みが出るというよりも、足関節の前方で挟まれてしまう滑膜の影響や、損傷している骨や軟骨自体の炎症、骨棘の骨折が原因で痛みが生じる場合が多いです。痛みが強く、再発を繰り返すようだと、手術で骨棘を取り除くことになってしまう可能性があります。足関節捻挫を経験しており、足関節の動きが過剰に出るような状態になってしまっている人は、足首周りの骨棘ができやすい状態になっていると考えて良いでしょう。しかし、足関節捻挫をしたとしても、きちんと捻挫の治療をした人は、それほど発症するわけでは無いので、軽傷の捻挫だったとしてもしっかりと治すことが必要になってきます。
参考情報:赤坂清和 他 スポーツ理学療法 競技動作と治療アプローチ メジカルビュー社 2014 p156〜157

・【足関節前方インピンジメントの症状】

それでは、足関節前方インピンジメントの症状についてまとめていきます。主に足関節前方の痛みですが、どのようなシーンで症状が出るか解説していきます。
〈踏み込んだ時の痛み〉

急激なストップ動作やジャンプ動作での着地時などに、足をギュッと踏み込むと思います。この時に、過剰に足首の動きが出てしまい痛みにつながります。足関節の過剰な可動性以外にも、お尻周りやもも前の筋力の低下によって、動作をコントロール仕切れていない場合も足関節前方インピンジメントの可能性があります。もしも踏み込んだ時の痛みが出る方で、足関節の捻挫歴が無い方は、全身的な体の使い方や、筋力の状態をチェックする必要が出てきます。

・〈足関節の背屈制限〉

足関節前方インピンジメントによって、骨棘ができてしまうことを解説しました。骨棘は過剰にできてしまう骨なので、当然ながら硬いです。通常の骨の形と違った形になってしまうため、足首の返り(背屈)で骨棘と足首の骨がぶつかってしまい、動きに制限が出る場合があります。

・〈足関節の背屈制限〉

足関節前方インピンジメントは、軟骨や骨の損傷が生じることを解説してきました。骨や軟骨にも血流はありますので、損傷をすると出血をしたり、炎症を起こしたりします。そもそも足関節の捻挫歴があったり、筋力的に弱くて足関節に負担がかかる状態になってしまったりしているので、慢性的にストレスがかかりやすい状態になりますし、たびたび軟骨や骨に炎症が生じてしまいます。発痛物質があると、その周りの神経が過敏になり、さらに痛みを感じやすくなるという悪循環に陥ることがあります。これらのことが原因で、足首の周りに慢性的に腫れが生じやすい状態になってしまいます。

・【足関節前方インピンジメントの対処方法】

ここからは、足関節前方インピンジメントが疑われる時の対処法をご紹介していきます。
〈痛みが強い時〉
足首の痛みが強い時には、足首周りの骨・軟骨の急激な炎症や、骨棘自体の骨折が考えられます。なので、基本的には安静にしたり、アイシングをしたりします。急性外傷の対処の基本は、RICE処置と呼ばれています。
R:rest(安静)
患部を動かないようにします。当て木を当てたり、テーピングで固定したりすることもこの安静に該当します。
I:icing(冷却)
患部を氷で冷やします。ビニール袋に氷を入れて空気を抜いておきます。氷嚢を使用しても良いです。タオルなどで温度調整をして、凍傷にならないように注意してください。患部の感覚がなくなるまで、20分ほど冷やします。その後、痛みが再び出てくるようだったら、再び20分程度冷やします。これらの過程を、痛みがでてから3日ほど繰り返します。
C:compression(圧迫)
足首の周りをテーピングや包帯などで、軽く圧迫します。圧迫することによって腫れを抑える効果があります。
E:elevation(挙上)
足をあげます。目安は、心臓よりも高い位置まで足を挙げておくと良いです。
下記の文献では、アイシングをすることによって、足首周りの筋肉の反応速度が上がるとされています。

参考情報:足関節捻挫に対するアイシングが筋反応時間および機能性パフォーマンスに及ぼす影響≫≫

・〈予防方法〉

既に痛みを経験しており、痛みを予防したい人の対処法です。痛みは足首が動きすぎてしまうことが原因なので、足首の動きに制限をかけられるように、足首のサポーターやテーピングを用います。足首の返りを制限できるようなサポーター、テーピングを使用します。下記の文献では、足関節に対するテーピングの効果の持続時間について触れており、10分後には固定力が40%落ち、1時間後には効果はほとんど残っていないとされています。そのため、短時間の予防効果を狙うのであればテーピングを使用し、長時間の予防効果を狙うのであれば、サポーターが有効と考えられます。

参考情報:足関節捻挫の処置方法≫≫

・〈足首周りの筋力強化をする〉

足関節捻挫をすると、足首周りの筋肉の反応が遅くなるとされています。そのため、炎症がなくなり痛みを感じなくなったら完治というわけではありません。捻挫を予防するためには、捻挫と反対方向に足首を動かしてくれる「腓骨筋」という筋肉の働きが重要になります。ただ筋力強化をするだけでなく、不安定なバランスボードの上に乗ったり、さらに外乱を加えたり、実践的なバランス練習が必要になります。
下記の文献では、足関節捻挫後に足首にあるセンサー(受容器)の働きが鈍ることが原因で、捻挫を再受傷する確率が上がるとされています。

参考情報:足関節捻挫の処置方法≫≫

・まとめ

今回は、足関節前方インピンジメントについて解説してきました。足関節前方インピンジメントが生じてしまう原因としては、捻挫や筋力低下が原因で、足首を構成している骨がぶつかってしまい、骨の炎症や骨棘ができることが原因です。
症状としては、足を踏み込んだ時の痛み、足首の可動域制限、慢性的な腫れをご紹介しています。痛みが強い時には、rice処置が必要になります。運動に向けた予防は、サポーターの方が、制動効果が長いことがわかっています。根本的な治療としては、足首周りの筋力強化をして、腓骨筋の反応を良くしてあげることが必要で、バランス練習などより実践的な練習をしていく必要があると解説しました。
足首の不安定性が原因で、様々な二次的な障害が生じてしまいます。軽視しやすい怪我だからこそ、注意が必要です。足関節前方インピンジメントは治療に時間がかかってしまうことも多いため、原因となる足関節捻挫の治療や、全身の筋力強化など、日頃からしっかりと体のメンテナンスを行っていくことが必要ですね。