HOME > 自律神経の乱れと腸内環境
特に不定愁訴(=色々な症状が出ていること)
の原因として挙げられることの多い
「自律神経の乱れ」ですが、
これが慢性化したものを
「自律神経失調症」と呼びます。
そもそも自律神経とは
体の各部分が正常に機能し
生命活動を行うようコントロールする
司令塔のようなもので、
体を活動状態にする「交感神経」と
リラックス状態にする「副交感神経」とが
バランスをとって働いています。
この2つの自律神経がうまくバランスを
とれなくなってしまった状態が
「自律神経の乱れ」であり「自律神経失調症」と
いうわけです。
自律神経のバランスが崩れてしまう原因とは
精神的・構造的・化学的・環境的ストレスと
言われていますが、
実は近年、これらのストレスによっても
引き起こされる「腸内環境の悪さ」が
自律神経の乱れを引き起こす
ということが分かってきました。
腸内環境が自律神経の乱れを
引き起こすメカニズムを知るには、
まず「セロトニン」と自律神経の関係を
知っておかなければなりません。
「セロトニン」とは
「幸せホルモン」とも呼ばれるように、
喜びや快楽、安心感、リラックスといった
「幸せだな~」と感じさせる
脳内伝達物質のことで、
ストレスを感じる時には
それを緩和する目的で
自己防衛反応としても分泌されます。
セロトニンは「トリプトファン」という
必須アミノ酸を原料にして
ビタミンによって合成されますが、
これがうまく合成されず足りなくなると、
ストレスをうまく緩和できず
その影響をモロに受けてしまう、
つまりストレスに弱い体質になってしまい、
自律神経も影響を受けて
乱れてしまうというわけです。
このセロトニンは脳内で作られると
思われてきましたが、
近年、実は体内に存在する
セロトニンの約90%は腸にあり、
腸内で作られていることが分かってきました。
従って、腸内環境が悪いと
セロトニンの合成も滞り、
前述の通り自律神経を乱したり
うつ病を引き起こしたりするわけです。
腸内環境を整えるとは、
腸内に無数に存在する
善玉菌と悪玉菌の比率を最適なものにし、
善玉菌が優勢な状態に保つことです。
「乳酸菌には整腸作用がある」と言われているのも
この乳酸菌が腸内の善玉菌の1つだからです。
善玉菌は味噌やチーズ、
ヨーグルトなどの発酵食品に
多く含まれていますが、
善玉菌のエサとなって
腸内環境を整えるサポートをしてくれるのが
「オリゴ糖」なので、
一緒に摂取すると更に効果がアップします。
しかし自律神経の乱れが慢性化し
重症化している自律神経失調症にまで
至っている場合、
腸内環境を整えただけで
治る可能性は低いでしょう。
自律神経失調症は不定愁訴の1つ
なので東洋医学の得意分野になりますから、
当「接骨院がく伊勢崎茂呂院」にご来院ください。
自律神経に関連した症状を、針灸などを用いて
東洋医学の観点から診察し施術させて頂きます。
実際に受けられたほとんどの患者様は
「針って痛くなくできて、身体も楽になる」
とのお声を多く頂いております。